蜂窩織炎(ほうかしきえん)デビュー

「今日さー、お昼寝のあと、センチメンタルだったんだって。」

と、保育園から、長男(2歳)と帰ってきたパパ👦

 

いつもはご機嫌にお昼寝から起きる長男ですが、
この日は起きた後、「・・・。うわぁーーん😭」だったそう。

 

でも、帰宅後も「ママー!みかんの皮むいてー!❤」と元気そう。
熱もなさそう。

保育園の記録をみると、いつもはお昼寝が2時間+αのところ、
この日は1時間半ちょっと。

「いつもより、ちょっとお昼寝の時間が短かったからかもね~」
と、私も軽く流していました✋
睡眠コンサルタントの視点で、どうしても睡眠時間に目がいきます・・・😅

 

夕食後も変わらず元気にすごし、Amazon fresh で届いたお野菜を、
冷蔵庫まで一緒にはこんでくれる長男👦

 

・・・あれ?なんか歩き方が変。
ガニ股でよたよたしながら、
小松菜をニコニコはこんでました。

 

どうしたんだろ。

 

そして珍しく長男が、
「・・・ママと。お風呂、ママがいいの。」
とおねだりしてきました。(いつもはパパと入る)

「そっか、いいよ~」といって、オムツを脱がせていると・・・

 

うぁぁぁあああーー!!!!

おまたの内側、めっっっっちゃ真っ赤じゃないの!!!!

そしてあっっっっっっっっっっっっっつ!

 

 

蜂窩織炎

ちょうどオムツが、おまたに当たるところ、
2か所 赤く&熱く腫れていました。

 

まさしく「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」です。
皮膚の表面の細菌が、皮膚の下の組織に入りこんで、
炎症をおこしている状態です。

 

子どもの蜂窩織炎は、原因がハッキリしないことも多いです。

長男も、特別もともと肌が弱いわけでも、
傷ができていたわけでも、
かきむしっていたわけでもありません。

強いて言うなら、オムツが常にあたっている場所ではありましたが・・・

 

偶然か、自分の勤めている病院に、
その日入院になった蜂窩織炎のお子さんを、
とっさに思い出しました。
(※ 蜂窩織炎は、伝染する・流行する病気ではありません。)

 

むむむ。どうするか。土曜日の夜7時⏰

 

・・・そうだわ、家にリンデロンVGあったわ💊
(ストロングクラスのステロイド)

 

蜂窩織炎の場所や広がりにもよりますが、
発熱していなかったり、グッタリしていなかったり・・・
という場合は、塗り薬や飲み薬で様子を見ることがあります。

塗り薬の場合は、炎症を抑える+細菌を殺す薬、ということで、
ステロイドに抗生剤が含まれている、
リンデロンVGのような薬が効果があることが多いです👍

 

外来で、亀頭包皮炎(おちんちんの先が赤くなる)を見る機会も多く、
「うちの息子たちも、いつかなるかしら~」と思い、
何かのついでに処方しておいたリンデロンVGが、こんな形で役に立つとは。

 

赤くなったおまたと、あわてる親を見て、痛さを思い出したのか、
また急に「いたい~・・・😥」としょげる長男。


「いたいよね~、でも、お薬あるから大丈夫だよ~」と、
シャワーをささっとすませて、
リンデロンVGをたっぷりと塗りました💊

※ちなみにタマタマ&おちんちんの部分は、
ステロイドの吸収率がかなり高い部分なので、
そこには薬がつかないように注意します。

オムツにかくれる皮膚部分にステロイドを塗ると、
カビの感染症が悪化することもあります。
自分のことを棚に上げるようで大変恐縮ですが、
家にある薬を塗る前に、病院に相談してください💦

 

「ほーーーーーら!上手にできた!!すごいすごい!!!」
と長男の気分をアゲることに全力を尽くし、
いつもの絵本タイムを経て、就寝💤

 

そのあと・・・


「🔍子ども 蜂窩織炎」で、
小児科医ママ、ググりまくりましたwww

 

外来でも入院でも何回もみてきた疾患でも、
いざ自分の子どもになると、ただの一人の母親になります・・・

こうしてみると、あまり蜂窩織炎のお子さんの病状経過って、
ブログとかにも載ってないですよね。

 

明日、全身に広がってたらどうしよう。
熱が出てきたらどうしよう。
入院になったらどうしよう。

 

・・・結果。

 

「ママー!おちごと、がんばってねー!」
と、翌朝元気に、仕事に送り出されました💧笑

(よりによって翌日は、1日フルの日曜当番の日でした。)

 

リンデロンVGを塗った翌朝は、少しですが赤みがひいていました。
赤みの範囲も、少なくとも広がってはいませんでした。
発熱もなく、元気。歩き方も普段どおり。

 

ほっと一安心。
朝もひと塗りしたあと、仕事場へ。

救急外来の片隅で、業務の合間に、
息子に抗生剤の内服薬を処方しました💊笑

皮膚表面の細菌に効果がある抗生剤ということで、
セファレキシンを処方。うっすらピンク色で甘い薬です。


仕事を終えて夕方。
SEIYUでこちらを購入して、帰宅🏠

 

6ヶ月&蜂窩織炎の2歳を、丸1日、ワンオペで見ながら、
夕飯にスープ餃子&チャーハンを用意してくれるという神業を成し遂げた、
相変わらずのパパぶりに感謝した後、

 

「足が痛いの、ママ心配だから、一緒に治そ。ここにお薬いれるね。」
「で、ゼリー出すの手伝って。そうそう。あーん・・・」
とうまく巻き込んだつもりでしたが・・・

 

「(はんにゃのようなすごい顔をしながら)あま・・・」
「いや!!!いや!!😡」
と、飲もうとしない長男。
どうやら甘さが苦手だったよう。
 ※ごめんなさい、別に商品が悪いわけじゃないんです💦
  ちなみに別の機会に飲んだら、長男、普通に飲んでました。笑
  たまたま、この時は嫌だったんでしょう。

 

仕事の疲れも相まって「ママ困るよ・・・😪」と
投げやりになったママに変わって、
パパがバトンタッチ。
(ほんとパパには助けてもらってばかりです・・・💧)

 

「そうだ、いつものお野菜ゼリーにする?」
以前、何かのついでに買っておいいたゼリーがあったことを思い出し、こちらを提案👇

「飲む!」とのってきた長男。いいぞ。

 

小皿にのせた粉薬に、丸々1本、
「ぶじゃぁぁぁぁ!!!あははははは!😆🎵」
とぶっかけて、かきこむように飲んでました。

 

ありがとう、やさいジュレ。

 

そんなこんなで7日間薬を飲んで&塗って、
みるみる良くなりました。
病状にもよりますが、蜂窩織炎の一般的な治療期間は、7日間~14日間です。

 

土曜日の夜、発症した瞬間に診断。
自宅にあった塗り薬でひとまず対処。
翌日、日曜日でしたが、たまたま勤務日だったので、
自分の勤務先で飲み薬が処方でき、結果、完治。

 

・・・という意味では、たしかに自分は小児科医で良かった。
非常に恵まれた立場だよね。
と思います。

 

が、一方で。

 

土曜日の夜や日曜日に、子どもをつれて受診する大変さ。
あるいは受診のタイミングが遅れて、入院になってしまったときの大変さ。

想像を絶します。

 

これを一人でやってるお母さんたち、いっぱいいるんだよな・・・
少しでも、お母さんが安心できるような外来を心がけよう。
と心をあらためさせられました😌

 

また一つ、育児ってほんとに、子どもに育てられるってことだなぁ。
と感じた出来事でした
ママにならせてくれて、ありがとうね。