小児科専門医試験④

(以下の内容は、今後、小児科専門医試験を受けようと思っている医師向けです。)

 

今回は筆記・面接試験の対策についてです☺

 

こちらのブログでも紹介くださっているので、
ぜひ参考にされてください。

https://blog.kcrt.net/2014/12/27/211828

http://pediatrics.bz/2017/02/motivation/

 

単純に合格率でいうと、筆記試験が一番のカギになるでしょうか。
(以下、参考:第120回日本小児科学会学術集会 総合シンポジウム5 動き出した新専門医制度)


2016年までの5回の試験について、なので少し古いデータですが、
平均の合格率は、以下のとおり。

筆記   75.89%
面接   99.88%
症例要約 97.68%

ちなみに全体の合格率としては、以下のとおり。

2014年@第8回    70.5%
2015年@第9回    68.8%
2016年@第10回  80.2%

 

 

***筆記試験@1日目***

 

MCQ形式(多肢選択式問題)で、
 一般問題 95題 100分
 症例問題 45題 100分
の配分です。

 

時間がない。

 

結構、時間ないです・・・!⏰
自分で言うのもなんですが、もともと問題を解くのはかなり早いほうです。
が、それでも結構時間ないな💦と思いました。
会場でも「時間なくない?!」という声がちらほら。

 

しかも例年、最後に、
10個くらい選択肢がバーッと並んでいる中から選ばせる問題が複数あるのですが、
これがめちゃくちゃ意味不明で、余計に時間がなくなる😜www

 

この最後の問題を解く時間を確保するために、
それまでの問題をバーっと急いで解いて、時間を確保した方が良い!💪
という説も聞きましたが・・・

私はむしろ、最後の方の問題がどちみち意味不明なので、
時間確保しても意味ないわwwwと思ってしまいました😆

10個くらいある中の2-3個わかったらラッキー✌
ほかはよくわかんないので適当に選んで終了w
最初から見直し&問題復元のための記憶・・・
をしていたら時間が終わりました⏰

 

めちゃむずかしい。


各病院ごとで、先輩方の復元問題をもっている方もいると思います。
私も前年受験した先生が復元してくださっており、
たしかに復元問題に似た問題はいくつかありました👍

が、あまり「過去問めっちゃ使えるわ!!!」みたいな感じでは、
正直なかったです・・・💦

 

とりあえず、めちゃくちゃ細かい。
そもそも、そんなの知らなかったわ。
選択肢から正しいものを2個選べって言われて、
5個ある中から3個には絞れたけど、
あと1個が消せない😨

・・・って感じのオンパレードでしたwww

 

ちなみに、たとえば2個選べっていう問題でも、
うち1個合ってたら、部分正解としてカウントされるんじゃないか❓
という噂もありますが、こればかりはなんともわかりません。
標準的なマークシートでの回答形式なので、
部分正解・得点を作るのは難しいと思いますが・・・。

そんなこんなで、65%くらいの正答率が、合格のボーダーなのでは?👌
と言われることが多い印象です。

 

 

どう勉強するか。

上記のHPともかぶりますが、参考になる点があれば幸いです。

 

 専門医をめざす! 小児科試験問題集(改訂第2版)

王道ですよね。

第1版と比べると、掲載されている問題・内容はほとんど変わりませんが、
たとえばHBV母子感染予防についてなど、経年で変化した情報について、
解説の内容がアップデートされていたり・・・といった変更点でした。

正直、この問題集からドンピシャで出題された、
ということはあまりなさそうですが・・・

このくらい細かい情報が出題される。ここに出てきた疾患は勉強しておく。
っていうスタンスの勉強の仕方が良いと思います。

 

先輩方の復元問題

各病院や大学などで出回っているのでしょうか。
私の場合は医局に属さないので、完全に情報難民でした。

前年に受験した1人の先生が、受験後に他病院の知り合いにかけあったりして、
いくつか集めてくださったのを参考にしていました(感謝😭)。

復元を見ても、「こんなの知りませんでした。」「選べませんでした。」
「調べたけど解答がわかりませんでした。」のワードも多数。

試験中、先輩方もたくさん悩まれたんだなぁ、とよくわからない安心感が生まれます❤笑

第13回については、私の独断と偏見になりますが、できる限りで復元をしました。
ご希望の方は当HP「お問い合わせ」からメッセージいただければ、
お力になれるかと思います。

 

小慢・難病センターのホームページ

小児慢性特定疾病情報センター や 難病情報センター   のホームページ、
実はこれ、かなり試験勉強に使えると思うんですが、どうでしょうか。

稀な疾患だけどポイントをおさえておきたい!そもそも何がポイントなの?
という時に、非常に役立ちました。

過去問で「え、なんでこんな細かいこと聞いてくるの?!」というような情報も、
実はこのホームページにしれっと記載されている情報だったりしました。

 

学会掲載のモデル問題集

これ、今は削除されてしまっています。
以前は、小児科学会HPに「モデル問題集」が掲載されていたようです。
(今は数回分の、なけなしの問題がちょろっとHPに載っているだけです・・・)

これも、正直ドンピシャで本番に出た問題はなかったと思います。
ただしやはり、勉強する上での指南にはなると思います。

こちらについても、ご希望の方は当HP「お問い合わせ」からメッセージいただければ、
お力になれるかと思います。

 

 レジデント必修 症例でわかる小児科診療

これは問題集ではないですが、症例ベースで勉強することができ、
非常に勉強になった一冊でした。

前年受験した先生からおすすめいただきましたが、
全く違う先生もおすすめの本、として紹介していました。

消化管アレルギーや、Dravet症候群、なかなか頻繁に見る機会がなく、
イメージがわきづらい病態たち。でも試験には出そう。
そんなとき、ポイントを頭に入れるのに役立ちました。

単純に、一小児科医として読んでおいて良い本だと思います。

 

 クエスチョンバンク QB

え、今さら?と思うかもしれませんが、
意外とまぁまぁ役立つのでは?と思います。

実際に第12回の試験問題では、医師国家試験で以前に出題された、
裂肛の問題がほぼそのまま出題されました。

さくさく解ける問題がほとんどなので、ちょっとした気晴らしにもなります☺

厚生労働省のホームページでも問題・解答が公開されるので、
受験年度直前の2~3回分(の小児科領域)は、解けたら解いといてもいいんじゃない?
って感じです。

 

NCPR・PALS・各種ガイドライン

毎回、当直の始まりや緊急カイザーの立ち会い時に、
NCPR・PALSのアルゴリズムを見直します・・・

まぁ試験勉強っていうか、一小児科医として身につけておこう、という感じでしょうか。

あとざっくりしたくくりになりますが、
細かい選択肢を選ぶ際に、やはり各種ガイドラインに掲載された情報がカギになります。

食物アレルギー、消化管アレルギー、
喘息、呼吸器感染症診療ガイドライン、川崎病、
溶血性尿毒症症候群、クローン・潰瘍性大腸炎、腸重積、便秘、
新生児に対する鉄剤投与、未熟児PDA治療、
けいれん重積、急性脳症、熱性けいれん、細菌性髄膜炎、
乳幼児健康診査マニュアル、
学校検尿マニュアル、夜尿症
肥満症、成長ホルモン治療の適応、
免疫抑制とHBV、
低出生体重児 保健指導マニュアル、
小児科医に必要な労働基準法の知識

・・・ネットで拾えるものも多くあります。
一小児科医の勉強として、また症例要約の「診断の根拠」として記載するうえでも、
役立つのではないでしょうか。

 

学会雑誌

別に全部網羅する必要はないですが・・・

学会としても注目しているトピックが掲載されていたり、
珍しい疾患も症例ベースで読むとイメージしやすかったり、
といった点が良いと思います。

 

厚生労働省の統計ページ

子どもが何人産まれて、低出生体重児が何%いて、
一番子どもを産んでいるお母さんは何歳代なのか。
虐待死の人数や、増えている虐待の種類。

・・・こればっかりは、統計として勉強しないといけません。
厚生労働省が毎年発表するデータが、HPで見られます。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai18/index.html

 

こんなところでしょうか。


ほかの筆記試験プチ情報としては・・・

・少し早めいくと、部屋にはまだ入れないので、ロビーにたくさん受験生がわらわらしている状況。
椅子は十分にはないので、妊婦さんなどはあまり早く来すぎないほうがいいかも。

・服装は自由。かっちりスーツの人もいれば、Tシャツ・短パンでサマーキャンプみたいな人もいました。
会場が寒めなので、上着は必須かと。温度調整しやすい服装で。

・試験中、受験生の顔と、出願書類のコピーの顔写真とをみあわせながら、
チェックしてぐるぐる回る監督の人たちがいる。

・休憩時間&試験後とか、無駄にGoogle検索して答え合わせ → 撃沈 or プチ喜びの繰り返しw
ホテルに帰って思いだせる限り、復元…。

・ビビリなので、要項が発表された直後に、受験会場に徒歩でいけるホテルを予約。
ホテル周りが何もなさすぎて&食費をおさえたくて、歩いて数分のファミマとライフ(スーパー)で食料を調達。

・受験票に同封されている、託児所を利用しているだろう人もちらほら見かけました。
が、結構、受験会場と託児所が離れていたらしく、ちょっと移動が大変&バタバタしていそうな印象。

って感じでした。

 

 

***面接試験@2日目***

 

絶望の筆記試験w から一夜あけて、面接へ。
10年以上の小児科専門医2名の先生が、15分かけて面接してくださいます。


当日の様子など、上記リンク・他先生のブログにも記載がありますので、
参考にされてください。

 

提出した症例要約から、事前に2症例選ばれています。
面接する先生が、事前に症例要約にメモ書きもされているようでした。


「主としてコミュニケーション能力・問題解決能力・診療態度・倫理・家族への説明」
と要項にもありますが、まさにそのとおり。

知識を細かく問われる、というのではなく、
どう説明したか?保護者がどんな風に受け止めていたか?
などが問われます。

 

私の場合は、①心室中隔欠損症 ②溶連菌感染後急性糸球体腎炎 の2例でした。
症例要約に目を通す時間を頂いてから、質問スタート。

最初の一言は、「緊張・・・してる?してるよね、そりゃ。大丈夫ですからね☺」
よっぽど白井の顔が引きつっていたんだと思います😅笑

 

①については、手術だけ別病院に紹介&その前後のフォローは当院で、
というお子さんだったのもあり、
親御さんにどのように説明したのか、をひたすら聞かれました。

なお2名のうち、お一人の先生が循環器の先生だったのか、
もうひとりの先生から「先生、ほら、ご専門ですから・・・」と質問を促されていましたが、
「いやぁ僕はもうね、臨床は・・・ははは・・・先生どうぞ~」
という感じで、終始わりと和やかな雰囲気を作ってくださっていました♨

 

②についても、同様。
腎生検を考慮したか・しなかったか、その理由。
また学校や日常生活へ戻るにあたっての指導。
そして溶連菌自体はcommon名疾患だが、腎炎を繰り返すことはあるか。
といった質問でした。

 

いずれにせよ、細かい%や知識まで完璧に答える必要はありませんが、
保護者への安心・確実な説明ができることを示す必要があります

 

自分の提出した30症例について、あらためて、
診察・検査・診断にいたった流れ、
保護者にどのように診断・治療・退院後の生活について指導したか。
患者さんの顔を思い出しつつ、このあたりを事前に振り返っておけば、
まず大丈夫かと思います☺

 

ほかの面接試験プチ情報としては・・・

・1日目の筆記は、みんな思い思いの服装でしたが、2日目は圧倒的にスーツスタイルが多数でした。
ただし、トップスはフォーマル+下はジーパン&スニーカー、しかもリュック、というスタイルの人も。
別に服装指定はないですし、服装で落とされることは余程の限り無いと思うので、
色んな意味で自分が安心する格好ならいいんじゃないでしょうか。
ほぼ臨月状態で受験した先輩は、黒っぽいマタニティワンピースで行ったとか。

・面接試験であれ?という場合は、同日にもう一度面接試験があるんだとか。
実際にこういうケースになった例は聞いたことがないので、どういう風に呼び戻されるのかは知りません。
見渡す限り、ぶじ終了してそのまま帰宅する人たちばかりでした。
噂だと、面接終了した直後に、面接官の先生の前の用紙に、

青いハンコを押されるのか、赤いハンコを押されるか、
で分かるらしいのですが・・・私は見忘れて覚えていませんw

・もはや症例についてはほとんど聞かれず、
「あぁもうこれ(症例)については別にいいよ。育児しながら勉強とか大変だよね~」
みたいな世間話でほぼ終了したという人もいました😅
ブースの先生によっても雰囲気は違うかと思いますが、
基本的にはリラックスして望んで良いのでは、と思います。
ほかにも、自分がなりたい将来の医師像、印象に残っている症例、キャリアプランなど
を聞かれた人もいたようです。

といったところでしょうか。

 

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